VMC on AWSのバックアップ
VMC on AWSのバックアップはどうしてますか?
これまで私自身の実績としても、Veeamが主でした。実際、Veeamはマイグレーション機能を活用し移行にも使えたりします。実績やサポートの面でも、やはりおすすめなんですよね。
ただ、せっかくAWS環境上に構築された環境なので、それを活用する方法はどうかなとも思うんですね。
そこで、今回ご紹介するのが、Druva Phoenixです。
ここに、詳しいアーキテクチャが紹介されているのですが、簡単にまとめて紹介します。
AWS上に構築されたSaaSサービスです。そのため、データ転送は超速ということになります。また、1年単位でのサービス購入の形であり、使った容量分だけ支払います。そのため、容量を工夫すればコストカットにもつながります。
druvaバックアップサーバ(アプライアンス)をSDDC内に展開しエージェントレスでバックアップを取得(静止点はOSレベル)バックアップデータはIGW(インターネットゲートウェイ)を経由しAWS東京リージョン内にあるdruvaサービスへデータが保存されます。
非常にシンプルかつ、単一のコンソールから運用管理できるので運用負荷も削減できます。
・重複排除後のバックアップ容量が課金対象
・1TB 単位/年のクレジッド購入(最小購入容量:1TB) 毎月消費容量のクレジッドを消費
購入クレジットよりも消費が多くなってしまったは追加でクレジッドの購入が必要
VMC on AWS提案時、割と話題になるのが運用効率化、監視、ウイルス対策、そしてバックアップなんですよね。バックアップは忘れがちなんですけど、非常に重要なんですね。
これまでVeeam一択だったんですが、これから様々な製品がでてきて、そしてよりクラウドに適したサービスを検討できるといいなと思います。
VMware vRealize Cloud Management機能強化
VMwareの各製品はにおいて、ハイブリッドクラウド化の動きはこれまでも多くありましたが、vRealize製品群において8月19日に大幅な機能強化について発表されました。
これまでVMC on AWS提案時に、監視についてvRealizeを提案するのは機能制限などがあり控え目でしたが、これを機にいろいろと変わりそうです。
vRealize製品群は、これまでのオンプレのみならずよりクラウドを意識したアップデートと受け止めました。
具体的には、「VMware vRealize Automation 8.2」「VMware vRealize Automation Cloud」「VMware vRealize Log Insight 8.2」「VMware vRealize Log Insight Cloud」「VMware vRealize Operations 8.2」「VMware vRealize Operations Cloud」「VMware vRealize Suite Lifecycle Manager 8.2」が発表された。提供は、VMwareの2021年度第3四半期(2020年8月1日~10月30日)中に開始される予定。
VMware vRealize Operations 8.2とVMware vRealize Operations Cloudは、AIと予測分析を基盤として、継続的なパフォーマンス、キャパシティとコストの最適化、予測に基づく計画立案、高度な問題修正、コンプライアンスの統合管理を実現するとのこと。
また、Kubernetesのサポート強化により、オンプレミスおよびVMware Cloud on AWSにおいて、Kubernetesの構成要素の健全性、パフォーマンス、キャパシティ、コスト、構成の自動検出と監視が可能になる。
加えて、サードパーティのAPMツールとVMware vRealize Network Insightとの統合によって、アプリケーションのコンテキストでの問題予測、予防、そして迅速な修正が可能になっている。
VMware vRealize Log Insight 8.2とvRealize Log Insight Cloudでは、Kubernetesサポートの強化、VMware Cloud on AWSとの連携強化、ユーザビリティ全体の向上などが行われている。
VMware vRealize Automation 8.2とVMware vRealize Automation Cloudは、インフラ向けDevOps、セルフサービスクラウド、Kubernetesの自動化など、自動化に対応する機能が強化されている。
今後よりハイブリッドクラウドを意識した提案が必要であり、より効率的な運用を意識した内容であることに期待が膨らむ。
MSがゼロトラスト導入レポートを発表
Microsoftは、「ゼロトラスト」の導入状況に関する調査レポートを発表した。2020年の調査と比較すると導入や理解が大きく進んだものの、実装に必要な時間とリーダーシップの欠如が課題となっていることが分かった。
このレポートによると、回答者の96%がゼロトラストは自社の成功にとって「非常に重要」(55%)または「ある程度重要」(41%)と回答。
ゼロトラストのメリットとして多くの企業が挙げているのは、「セキュリティとコンプライアンスのアジリティ向上」(37%)、「脅威の検知および修正の迅速化」(35%)、「顧客データの保護強化」(35%)、「セキュリティアナリティクスの分かりやすさ、利用しやすさの向上」(34%)と回答している。
回答者の90%が「ゼロトラストに精通している」と答え、76%が「ゼロトラストを実装している」と回答しており、2020年の調査と比較すると、これらの割合はそれぞれ20%、6%だった。つまり比率が急速に変化したということになる。
まぁ、想像していたことだけど、新型コロナ渦にあって、働き方が大きく変わったことが多きな要因なのだろうと思う。
昨年から特に、IT環境は大きく変化したといっていい。
そのため、セキュリティもより複雑かつ範囲が拡大し、そしてより重要となった。
今後も継続してゼロトラスト、EDRなどのキーワードがセキュリティを維持するうえで極めて重要になると思う。