日々是仮想化

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VMworld 2020

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今年のVMworldは、オンラインでの開催となりました。日本国内だけではなく、むしろ世界中のあらゆる大規模イベントと同様ですね。本来であれば、今頃サンフランシスコに行っていたはずです。世界中のIT業界に携わる人たちが集まり、それを肌で感じることができないのはさみしくも感じていました。

でも、オンラインでの開催は、いつ、どこからでも、だれでも参加できることで、最新のテクノロジーがもっと身近になったのではないかと思います。ニューノーマルは、決して後ろ向きなことだけではなく、むしろ急に必要となった大幅な変化に戸惑っているだけで、良いこともすごく多いのだと考えるようにしなければならないのだと思いました。

 

さて、本題ですが、、、今年のGeneral Sessionは、非常に短時間(1時間弱)なものとなっていました。そして、やはり「新型コロナ」が主たるキーワードでした。

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2020年は、少なくとも近代において経験したことのないようなことを人類が経験しており、「病にどう向き合うか、人々とどうつながるか、どう生きて、どう祈るか、どう働くか」、そしてその新たな日常を変えていくのは、デジタルイノベーションであり、VMwareが掲げる「AnyAPP、AnyCloud、AnyDevice」の活用が急速に進んでいます。

 

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例年どおり、様々な新製品、新サービスが発表されました。General Sessionでは、大きく5つのテーマにそって、進行しておりました。

 

App Modernization

マルチクラウドにおけるAPI業界標準ともいえるK8sは、エンタープライズK8sを利用しやすくする活動を進めている。そして、2019年に発表したTanzuをベースとして、K8sを利用し、あらゆるクラウド上でアプリポートフォリオの構築、実行に必要な機能を提供する。また、vSphereを再設計しK8sをサポートする機能を組み込んだテクノロジーの提供を新たに開発し、仮想マシンを実行するだけではなくコンテナ化されたアプリの実行にも最適なプラットフォームへと進化した。

さらに、VMwareNVIDIAの業務提携が発表され、あらゆる企業でAIを活用できるよう支援する取り組みが発表されました。

 

Multi-Cloud

VMware Cloud on AWSを中核として、Azure VMware Solution、GCPOracleIBMなど主たるクラウドサービス上、そしてVMware Cloud on DELL EMCはオンプレミス環境で、利用できる。そして、それらの統合し基盤となるのがVMware Cloud Foundationとなる。

また、通信サービスプロバイダが5Gを構築する際にも、クラウドと同様のアプローチが採用されており、VMwareではそれをTeleco Cloudと定義している。

 

Virtual Cloud Networking

マルチクラウド全体を支えているネットワークでありソフトウェアベースでセキュリティ、接続、リソース配分などを実行できるVMware NSX、各拠点間の接続を一元管理できるSD-WANで次世代仮想ネットワークを実現する。

 

Intrinsic Security

仮想ワークロードの強化、設定、管理を行うVMware Carbon Black は、プラットフォームに予め組み込まれたエージェントレスなセキュリティを提供する。

また、vSphere、VMware Cloud Foundationを利用しているユーザは、無償で6カ月間拡張可能なマシン無制限にて利用可能であることが発表されました。

 

Digital Workspace

コロナ渦にあって、テレワークなど働き方の変革は急激であり、従業員がアプリとサービスに迅速にアクセスできるWorkspace One、働く場所をつなげるSD-WAN、そしてそれらを本質的に保護するCarbon Black Endpointを組み合わせて、Workforce Solutionとして場所やデバイス、自由な働き方を行える環境構築を支援する。

 

中でも私が注目した内容は、以下となります。

 

SD-WANのセキュリティ機能をより強化するため、

Secure Access Service Edge(SASE)アーキテクチャを発表しました。

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SD-WAN、Workspace Oneが提供するゼロトラストモデルを取り入れたアクセス管理機能と、NSX Firewall、web制御機能、そしてZscalerとVMware SASE Suiteとの連携も発表されました。

これらの要素を組み合わせることで、どんな場所からも、どんなデバイスでも、どんな方法での接続も、セキュリティを担保しつつ一貫した管理ができます。

ユーザは、場所や接続方式を問わずVMware SASE Platformにアクセスさせるといった考え方になるのかなと思います。これにより、ユーザ側からも管理者側からもストレスなく、業務を行うことができます。

 

さて、総括ですが・・・

今回のVMworldでは、ニューノーマルを意識した話題が多かったように感じました。そして、そのあらゆる場面でVMwareのソリューションが役に立ち、さらに進化を続けている、、そんな風に感じました。

突然の世界的パンデミックの中にあって、我々IT業界に携わるものとしては激動の1年になり、そしてそれが現在も継続しているなかにあって、新しい働き方に対しどのような答えを見出していけばよいのか、自身もしっかり考えたいなと思います。