日々是仮想化

日々是仮想化

仮想化技術に関する情報などなど・・・

MENU

VMware EVOLVE Online 開催中

f:id:furuyamas:20220109012017j:plain


vm-event.jp

 

VMwareオンラインイベント VMware EVOLVE Online 2021開催中です。

このオンラインイベントでは、最新の情報を配信する統合的なものになっています。

カテゴリごとのオンラインセッション、ハンズオンラボ、ソリューション資料など

様々なコンテンツが配信されており、じっくり時間をかけて閲覧したいと思います。

また、情報は継続的に更新されますので、長期的に何度も確認したいイベントです。

 

最新の情報がここで入手できますので、定期的に確認することをおすすめします。

 

余談ですが、1月にVMware日本法人の代表取締役に就任された、山中社長のインタビューが配信されています。

  

       f:id:furuyamas:20220109013240j:plain

 

山中さんとは何度かお会いしたことがありますが、広島出身でカープをこよなく愛している非常に気さくなおっちゃんです(笑)

VMworld2019でご一緒した際に、プライベートな写真撮影にも応じてくました。

 

――改めて、VMwareが目指しているビジョンについてお聞かせください。

サーバの仮想化を原点として、ネットワークやストレージへ領域を広げ、Software-Defined Data Center(SDDC)というアーキテクチャに結実しました。ITにおけるサイロをブリッジしてきたということです。いよいよそのワークロードがクラウドにも展開し始めていて、新たにオンプレミスとクラウド、エッジまで抽象化していく。最終的には1つの管理コンソールから論理的なデータセンター、またはクラウドに仕立てていくというのが非常に重要と考えています。

さらに、アプリケーションのレイヤーにおいてはモノリシックなアプリケーションがあるなか、モダンアプリケーションが出てくる、ここに生まれうる新たなサイロももちろん抽象化レイヤーをかけて、管理を統合していきましょうということです。VMware Cloudという抽象化のレイヤーとVMware Tanzuという抽象化のレイヤー、この2つが重要になります。

最終的には、日本における“Digital Foundation”、どこでも稼働できるし、どこでもワークロードを展開できるし、新しいワークロードも既存のワークロードも管理が可能となる世界、これが目指しているビジョンです。

 

  f:id:furuyamas:20220109013111j:plain

 

――日本市場に対する思いや考えをお聞かせください

我々がビジネスをしているこの社会に対して、テクノロジーを通して如何に繋がることができるか、常に考えています。テクノロジーによって日本の社会または日本のお客様が変革していく、そこをご支援することが我々のミッションだと思っています。

変革の柱は“People, Process, Technology”の3つです。
Technologyは製品やサービスという形で目の前にあることが多いので、比較的取り組みやすいのではないでしょうか。一方でPeople、つまり人の想い、いかにリスクにチャレンジしていくか、いかにビジネスをリードしていくか、ITをどのように活かしたいかという部分、そして、Process、これは変革していくプロセスや仕組み、カルチャーという部分、この2つを如何に進化させていくかがすごく重要だと感じています。 我々はこれまで先進的なテクノロジーを提供してきたと自負していますし、今後も提供してまいります。ただそれだけでは不十分で、PeopleとProcessも含めてお客様またはパートナー企業様と共に変革していくということにフォーカスしたいなと考えています。

すごくシンプルな言い方をすると、我々と関わっていただいているお客様やパートナー企業様を、どんどんかっこよくしていきたい。かっこいい人を支援したい。そう考えると、これほどデジタルテクノロジーがビジネスの変革に影響を及ぼすこの時代は、まさに大きなチャンスなのです。

――ただ、日本特有の難しさは無いでしょうか?

日本ではITプロフェッショナルの7割がパートナー企業の中にいらっしゃって、残り3割がお客様の中にいらっしゃいます。そこを考えると、デジタルテクノロジーで変革していくには日本独自のアプローチも必要なんじゃないかと思っています。お客様や社会に変革していただくために、パートナー企業の皆さんと共に我々が変革していくことが凄く重要であると思っています。

例えば、今の環境下で、モダンアプリケーションがどこまで進むかという議論があります。 過去、アプリケーションを部品化するトレンドがありましたが、外部依存が高かったために浸透しきれなかったのではないかと感じています。そして、今はマイクロサービスです。 これも、まずはお客様がスタンダードを作っていかない限り、外部のリソースだけで対応することは難しいと思います。内製化する範囲と外注する範囲をお客様がきちっと分けて進行しなければ難しい。今、お客様は変革に向けて模索されている。

パートナー企業は、お客様が内製化やアジャイルを推進されることで、従来のウォーターフォール的な請負スタイルを変えていかなければならないことに悩んでいらっしゃる。 パートナー企業とお客様ともに変革していかなければならない時代。我々は、それぞれのインナーサークルに入って、一緒に考え課題を定義し、方向性を導き出して共に歩んでいく。そういうことが重要だと考えています。

また、最近は働く環境や社会情勢の変化から、これは抽象的な表現になりますが、だんだん「魂のこもったシステム」が減ってきていると感じています。時代の変化の中で、お客様、パートナー企業ともに手掛けるシステムやサービスに対して志や気持ちが持てないことが増えているように思います。やっぱり、魂のこもったシステムっていうのはすごく重要だと思います。そこに名前を付ける、意味合いをつける、それだけで魂ってこもるものだと思います。古めかしい話ですがそういうこともすごく重要だと思っています。

――日本のお客様の反応はいかがですか?

少しずつ変わってきたかなと思います。
1つの要因はコンシューマITの異常なほどの進化だと思います。例えば、FacebookやLINE、実は凄い複雑な仕組みですが皆さん易々と使いこなしています。このようなコンシューマITの進化がエンタープライズITに初めてプレッシャーを与え始めた。

さらに、どこの国でもスマートフォンひとつですべてにリーチできるわけです。これによってデジタルテクノロジーというものの位置付けは大きく変わってきました。 そういう意味で時代が変わってきたのだと思います。ただ、そのためには、ものすごく古い仕組みもあり、3年後の姿を描いたとしてもすぐにたどり着けるわけではありません。3年後の姿に向かって、まずは明日何から手を付けるかという視点にブレイクダウンしなければならない。それが、カスタマージャーニーです。

カスタマージャーニーを共有できれば、お客様と一緒に歩んでいくことができるのではないかと思います。
今まさにフォローの風が吹いているのは間違いないと思います。