VMware、Dell Technologiesからスピンオフ合意
ソフトウェアベンダーであるVMware、ハードウェアベンダーであるDELLの協力関係は、VMwareがDELL傘下になった際、お互いの強みを活かしIT市場に対しかなり有利になるのだと理解していました。
vxRailなんかは、共同開発によりvSANを利用する際に導入しやすい製品でしたが、基本的には日本国内においてもHPE、富士通、NEC、Lenovoなど、どのメーカーにおいても特に導入しにくいといったことはなく・・・といった印象でした。
VMwareとしても、ハードウェアに弱い分を補填できたという意味で、メリットはあったのでしょうが。
これまで、vSphereに代表されるSDDC化の観点でハードウェアとは切っても切れない関係でしたが、ここ数年はよりクラウドを意識した戦略であるように感じられ、そうした意味ではハードウェアベンダー傘下にあることにメリットが薄れてきたのかなとも感じます。
DELLとの関係悪化とも一瞬考えましたが、VMwareの最高財務責任者兼暫定最高経営責任者であるZaneRowe氏のコメントでは、今後も協力的であることがうかがえます。
“Our strategic partnership with Dell Technologies remains a differentiator for us, and, as we execute on our multi-cloud strategy, we continue to provide customers our solutions and services on any public cloud and any infrastructure.”
すべてのクラウド、すべてのハードウェアにまたがり、、、とあるように、今後はAWS、MS、Google、IBMなどあらゆるクラウドベンダとも協力して、デジタルトランスフォーメーションを加速させる、デジタルサービスの展開が期待されます。