VMware EXPLORE 2022
3年ぶりに現地開催となった、VMware社の最大イベントが今年は米国サンフランシスコで開催されました。
しかし、、今回は現地参加叶わずでした。
やはり営業職は優先順位が低くなることと、コロナ感染回避という意味でも海外出張は未だ控えろとのお達しがありまして。。。
個人参加も考えましたが、あいも変わらず多忙な毎日ということもあり、断念しました。参加したかったなぁ。。。。
さて、今回発表された内容で気になったのは、下記です。
- ・vSphere8の発表
- ・vRealize からマルチクラウド管理の VMware Ariaブランドへ
- ・Project Monterey 正式リリース そして vSphere Distributed Services Engineへ
- ・VMware Cloud on AWS I4i.metal ホストが利用可能に
vSphere 8 の発表
- ん?
- 7.0の次は、7.5とかじゃなくて8.0ですか・・。そうですか。
- 主要なポイントは、
- オンプレ環境とクラウド環境を1つのコンソールから統合管理できるCloud Console
- ワークロードのパフォーマンスを向上させるvSphere Distributed Services Engine
- 運用効率を向上させるvSphere Lifecycle Manager
- DevOps関連
Cloud Console
すでに発表されていた「VMware vSphere+」ですが、vSphere+は、Cloud Consoleという一つの管理コンソールからクラウドからオンプレミスまで複数の環境を統合管理できる製品です。今回のイベントで新しく発表されたvSphere 8もvSphere+のCloud Consoleから管理、運用することができるということです。
Cloud ConsoleではAdmin Services、Add-On Cloud Services、Developer Servicesの3つの機能があって、
Admin Servicesは、vSphere+に接続されたインフラ全体を管理できるようになり複数のvCenter Serverの情報を取得し、vCenterのアップデートや、仮想マシンの展開ができます。
Add-On Cloud Servicesは、それぞれの環境のリソース状況などを可視化でき、VMware Cloud Disaster Recoveryと連携し、DRの際に従量課金制の環境に対してコストを最適化できます。Developer Servicesは、DevOps関連のサービスで、VMware Tanzuと連携します。
Sphere Distributed Services Engine
2020年のVMworldで、「Project Monterey」として発表されていたものですね。
5G対応やAI/機械学習などの高いワークロードが必要とされるアプリケーションに、対応する的なことを言っておりましたが、、、
vSphere Distributed Services Engineは、CPUのワークロードの一部をオフロード処理するものとしてGPUに加えDPUを利用できるようにしたということになります。
DPUは、NICに搭載されていて、CPUやGPUと同様にハードウェア コンポーネントにあたります。具体的には、DPUにはESXiの追加インスタンスを直接インストールする必要があり、物理ホストとDPUの両方でESXiのサービスが動作することになります。そして、DPUにNSXのサービスをオフロードすることでCPUがコンピュート処理に専念でき、結果的にコンピュートとネットワークのパフォーマンスがどちらも向上できる、、ということです。
vRealize Suiteがリブランドかされ、VMware Ariaという製品になるとのこと。
単にリブランドしましたよ、ではなくて新たな発表もありました。
VMware Aria Business Insightは、AI/ML を活用してアプリケーションとインフラストラクチャ全体の症状を自動的に整理し、実用的なビジネス インサイトを判断するインテリジェントなイベント管理機能ですとのことで、イベント管理をより強化できることに期待できそうです。
また、VMware Aria Migration Serviceも発表されました。
まだしっかりと内容読めてないのですが、マルチクラウドをより意識した製品であり、
より統合的に管理できるようになるということです。
VMware Cloud on AWS I4i.metal ホストが利用可能に
これまで、VMCではi3.metal や i3en.metal のみが選択可能でしたが、加えてi4i.metalが利用可能となりました。
i4i.metalの特徴
- 第3世代の Intel Xeon スケーラブルプロセッサを搭載
- 最大 30 TB のローカル AWS Nitro SSD ストレージを搭載
- ストレージ I/O レイテンシが 60% 短縮
- 最大128 vCPUコア、2倍のvCPUを搭載 (i3.16xlarge:64 → i4i.32xlarge: 128)
- 最大1TiBメモリ、2倍のメモリを搭載 (i3.metal:512GiB → i4i.32xlarge: 1024 GiB)
- 最大75Gbps、3倍のネットワーク帯域幅 (i3.metal:25 Gigabit → i4i.32xlarge: 75000 Megabit)
- i3インスタンスと比較し、最大55%のコストパフォーマンス向上
大規模なインフラ環境をVMCへ移行するケースも増えてきているなか、これは大きなニュースではないかと思います。
今日は、ここまで。。。
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