Horizon8
VMwareは、2020年8月6日にVMware Horizon8を発表しました。
要点について、簡単にまとめます。
・インスタントクローンがメインストリーム
すべてのエディションでインスタントクローンが利用可能になり、リンククローンが削除されました。これにより、ユーザはフルクローンかインスタントクローンを使用することになります。
※ちなみに、7まではエンタープライズエディションからでした。
これはちょっと衝撃でした。少なくとも私が知る限りで、インスタントクローンを使用しているユーザはまだ少ないイメージだからです。
・Flash版 Horizon Administratorの廃止
まぁ、Flashそのものがなくなるのでこれは当たり前かなと。
・Virtual Printingの廃止
Horizon 7 までは プリンターのリダイレクト機能として Virtual Printing(ThinPrint) を選択できてましたが、Horizon 8 では Horizon Agentのインストール時に Virtual Printing が選択できなりました。
・Persona Management
Persona Management 機能を利用すると、移動ユーザープロファイル利用時に起こる問題である次の事象を緩和できます。
ログオン時にファイルサーバから大量のデータがダウンロードされる
=> Persona Management では、データはオンデマンドでダウンロードされる
ログアウト時にファイルサーバへ大量のデータがアップロードされる
=> Persona Management では、更新されたデータはデフォルトで10分ごとにアップロードされる
Horizon Agent 8 では Persona Management をインストールできなり、Persona Management と同様の機能が求められる場合は、DEM(Dynamic Environment Manager)のDirect Flex機能、および App Volumes による代替が必要になります。
・vSANライセンスの削除
すべてのエディションで、vSANライセンスが削除されました。
まじかー・・・これまで、vSAN利用が少ないから削除したっていう理屈らしいですが、HCIはVDIのような利用にこそ活きると思うんですが。。
・V4Hライセンスの削除
すべてのエディションで、V4Hのライセンスが削除されました。
これは、V4Hのサポート終了に伴うものだと思いますが、今後はControlUpを推奨するのだとか。
・コミュニケーションツール最適化
イメージとしては、下記のような感じです。ZOOMやTeamsなど、これまでVDIが苦手としていたVDI上からのリモート会議を最適化し、快適に実施できるようにします。
ZOOMの場合
Teamsの場合
追記:ただし、これはHorizon7最終版(7.13)で実装されています。(10/19発表)
概要としては、以上となります。
どちらかというと期待感というよりは、値上げ感のような感覚になりました。
まだ検証は実施していないため、「Dynamic Environment Manager Standard」など新機能の実力次第ですが、VDI環境構築において「プロファイルの管理」、「プリンター」
「アプリケーション管理」などの効率化に期待したいところです。